遅ればせながらですが、10月13日より2週間開催いたしました
51antimonyグループ展「COLORS」の無事終了のご報告と、今回も
会場にお越し下さった皆様、ご声援下さった皆様、会場の髙山額縁店様、
関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
今年はグループ展終了直後に体調を崩してしまいブログでのご報告が遅れて
しまいましたが、なんだかんだで更新が遅くなるのはいつものことのような
気もしなくもないです。すみません…;
というわけで今年の作品についてですが。
冒頭の写真のとおり、日本画+切り絵でこういう感じになりました。
『色目遣ひ』というタイトルで、大正時代ぐらいの花魁さんとお嬢様を
同一画面にぶち込んでみたらどうなるのかやってみた!…的な(笑)
実は日本画で一画面に二人の人物を描くのは今回が初だったりします。
(サロメのは生首だけなのでノーカウント)
今回の展示のテーマがCOLORS=色ということだったので、「色」という
言葉から連想して、「色目を使う」というワードに行きついたのですが。
なんか、恋愛だけに限らず女子って結局いろんな局面で色目を使って
生きてるものよなぁ~・・・と。
で、それは男性を相手にする商売をしてる女性も、一見可憐なお嬢様でも
そう変わらないよなぁ~。と、客観的にも、自分の経験上も思いまして。
今回はそんな女の業のようなものを表現してみた次第です。
さらにそんなコンセプトをより引き立てるために切り絵で作った仮面を
上から被せることにしましたが、顔をガッツリ覆ってしまうので賛否が
分かれるだろうな~と予想していたのですが、これが意外にも褒めて下さる
方が大半で、それは嬉しい誤算でびっくりしました。
ちなみに花魁が猫面で、お嬢が狐面ですが、「猫を被る」とか「寝る子=猫」
とか「女狐」とか稲荷の狐のミステリアスなイメージとかが掛かってます。
時代設定が大正なのは、夜の商売の女性と良家の子女のビジュアル的な差異
が最もわかりやすいから採用しただけであまり深い意味はありません。
でも日本画の顔も結構満足のいく出来で勿体なかったので、横に
仮面なしバージョンのパネルも付けておきました(笑)
表情含め、日本画の雰囲気が少し変わったねというご感想を
よく頂きましたが、自分で言うのはアレですが、たぶんちょっと
技術力が上がったんだと思います。
今まで出来なくてなんとなく誤魔化していた描写ができるように
なったことによって、自分の頭の中にある完成形により近付けた
手応えは自分でも感じています。
あとなんか、今回はなぜかすごく丁寧に作業してた気がします。
(時間の余裕は全然なかったんですけど)
まあその分、心身ともにキツかったですけどね~(爆)
おなじみの物販切り絵も今回はハロウィン多めに作りました。
(奇跡的に小さいフレームが再販されたので)
仮面だけ切り出したバージョンもなんとなくハロウィンっぽくてお薦めです(笑)
会場全体の様子はこんな感じでした。
立体やインスタレーション作品は窓からの光で表情が変わって面白いのですが
今年は会期中の雨率が高くてなかなかこういった風景になるのは貴重でした;
体調もそろそろ回復してきたので、これからは制作~展示で溜まっていた
家の仕事あれこれを片付けつつ、そうこうしている間に年賀状制作の時期に
入っていくんだろうな…といった感じです。
ワークショップもできたらやりたかったんですが、体調崩した分のロスが
響いて準備する時間がもう取れなさそうなので、もし楽しみにして下さってた
方がいらしたらごめんなさい;
スローでロハスな冬を楽しむのが今後の野望です(笑)
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