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そんなある日のこと、 アマテラスはもう一人の弟神・ツクヨミを
呼び出して食物を司るウケモチ神のもとへ遣いを頼みます。
ウケモチはツクヨミの来訪を喜び、たくさんの御馳走を出して
もてなしましたが、その方法は口から食べ物を出すというものでした。
これはこの神の性質なので悪意は全くないのですが、ツクヨミは
「なんと汚らわしい!口から吐いたものを食えと言うのかこの無礼者!!」
といって問答無用にウケモチを斬り殺してしまいました。
これを聞いたアマテラスは激怒してツクヨミと絶縁します。
ゆえに、太陽と月は昼と夜とに別れて出るようになったのだとか。
その後アマテラスが別の遣いにウケモチの神殿を見に行かせると、
バラバラに刻まれたウケモチの死体からそれぞれ粟・稗・稲・麦・
大豆・小豆などの穀物が生じていたので遣いはそれを持ち帰り、
アマテラスに献上しました。
アマテラスはこれを人が生きてゆくのに必要な食物の種として
人間に与えました。
そういったエピソードから、ツクヨミは農耕神としての性格
を持つようになりました。太陰暦を使っていた昔は今よりも
重要なポジションで扱われていたと思われます。
三貴子にまつわる古事記のエピソードはこんな感じです。
んなアホな!と思いますが、討伐とか惨殺とかの話はおそらく
他民族と戦って得た戦利品や技術を意味するのでしょう。
とりあえずこういったエピソードを踏まえ、それぞれの神の性格を考慮して
出来上がったのが『神書』の神々であります。
これを読まれれば各神の手にしているものや背景デザインの意味が
おわかりいただけるのではないかと思います。
(外枠のデザインは神鏡をイメージしてます)
ぶっちゃけ、神経質ナルシスト野郎と高飛車引きこもり女と
マザコン凶暴男というイメージですけど。
ついでに、切り絵で男を作ったのは実はこれが初です。しかもヒゲ野郎(笑)
展示会場側の要望で派手な色の使用は避けてほしいとのことだったので、
ほぼモノトーンになりましたが色で区分けできない分、描線のつなげ方や
白黒のバランスを考えながら下絵作らなきゃいけないので頭使いました。
今回は古墳時代のわりとリアルな衣装で描きましたが、もっと神々しい
感じの創作衣装でいつかまたリベンジするのもアリかもしれません。。。
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