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切り絵&日本画作家 サエラの日常・制作・活動記録
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10月19日をもちましてSelect Exhibition vol.4 終了いたしました。

今回もご来場下さった皆様、応援して下さった皆様どうもありがとうございました。
また、今回このような形で展示させて頂いたgallery+cafe blankaさんに心より感謝
いたします。


常駐不要の条件に甘えて殆ど在廊しなかったので、ご招待しておきながらお会い
できなかった方々や、いつものことながら接客が重なってゆっくりお話できなかった
方には本当に申し訳なく思います。ごめんなさい。
土日は顔を出すつもりでいたのですが、ちょっと体調が・・・って言うと必要以上に
心配されてしまうのでハッキリ言いますが、生理中でキツくてね(爆)
行けなかった次第です;ちなみにいつもブログとかで体調不良・・・て言ってるのは
大抵このテの理由ですので、病気とは違いますのでご心配なく(-_-;) 女子って不便~



さて、脱線してしまいましたがここで今回の作品のお話を。
 81c9e8fb.jpeg
「ARIA #1」 「ARIA #2」というタイトルでニ枚の絵を描かせて頂きました。
これはオペラ『蝶々夫人』が題材になっています。
簡単なあらすじとしては、明治初期の長崎にて没落士族の娘で芸者見習い(半玉)の
蝶々さんがアメリカ海軍兵・ピンカートンに見染められるのですが、実はただの現地妻
としてだったのを蝶々さんは真剣な結婚だと思い込んでいて、夫が本国へ帰った後も
二人の間にできた子供と共に健気に待ち続け・・・といったようなお話です。


で、そもそもなぜオペラを題材にしたかというと、展示のお話を頂いた時に
「会場で琴の演奏会があるので音楽に絡めた作品だといいですね」的な話題になって。
いろいろなモチーフを考えた末に蝶々夫人に行き着きました。
音楽(オペラ)に明治・蝶・悲恋というサエラと言えば!なキーワードが揃っていたので(笑)

そんなわけで「ARIA #1」↑は結婚が決まって幸せいっぱいで舞い上がっている
半玉姿の蝶々さん。(京都の舞妓さんとは微妙に違うんだぜぃ)

そして、「ARIA #2」↓は終幕直前の蝶々さん(奥様ver.)というビフォーアフターなんですが、
一応顔は同一人物のつもりで描いたんですが、髪型や着付け方を変えたら別人・・・?
と、このへんはまだまだ修行が足りんせいでしょうか;

 8e328d88.jpeg
しかし日本髪や着付けは年齢や身分で決まったお約束があるので。
こういった文化・風習は何でも自由になり過ぎた現代人から見たら、堅苦しい一方で
どこか新鮮に感じられはしないでしょうかね・・・私は面白いと思いますけど。

ええ~と、で、この終幕の蝶々夫人なんですが、これ最後は自分が現地妻だったことに
気付いて、将来のことを考えた末に子供をアメリカの本妻に引き取ってもらうことになって
一人残った自分は父の形見の短刀で自害する
・・・というオチなんですよ。
なので、いざ自害せん・・というところ。
あからさまに嘆き悲しむ表情にはしたくなかったのでこんな顔になってますが。

以上が一応の作品解説になります。
でも見た人が違うストーリーやシーンを想像したならばそれでOKです。

あ、ちなみに今回蝶の切り絵部分は完全に装飾要素で作品というよりは額装の一部
といった方が近い位置付けなんですけど、明治時代の万博に出展された工芸品とか
の和洋折衷なデザインを意識してあります。

それから、本物のオペラの蝶々夫人はいかにも外人の間違った日本のイメージ全開
なので実はあんまり好きじゃない(苦笑)




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【 おつかれさまでした。 】
おや、来年の愛トリ、9月のオペラ公演はその蝶々夫人とのことですよ。
先取りね。
私もオペラ蝶々夫人は釈然としなくていや。
日本人が演出すれば少しは良くなるのかしら…
yama 2012/10/22(Mon) 16:49 編集
【 Re:yamaさん 】
ありがとう。
へー。来年は蝶々夫人やるんだね。
蝶々夫人の筋書きや演出はツッコミどころが満載だけど
蝶々さんのあの勘違いっぷりは私の好きな狂女に
通ずるところがあったので題材にしてみました(笑)
サエラ    2012/10/24(Wed) 02:04
プロフィール
[Name]
SAERA / サエラ
[自己紹介]
名古屋在住の絵描き。
切り絵と日本画を中心に
夜な夜な制作中。

[Web site]

お知らせ

旭美51期生グループ展
「一を聞いて九を知る」
2022年10月17日~30 日
@納屋橋Komore
この展示は終了しました。
ありがとうございました。
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