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切り絵&日本画作家 サエラの日常・制作・活動記録
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旭丘高校美術科51期生グループ 51antimony 展「KISSIN'」は18日を
もちまして無事終了いたしました。

ご来場下さった皆様、開催にご助力下さった皆様に深く御礼申し上げます。
さらに作品のご購入や差し入れを頂いたお客様、本当にありがとうございました!
(でもお気遣いなさらずぷらっと見て頂けるだけでも十分ですよ~)
ご招待しておきながらお会いできなかったお客様は誠に申し訳ありません;

そして、会場であり今回額装もお願いした髙山額縁店様には大変
お世話になりました。

実は今回のDMは会場のある納屋橋周辺のギャラリーやお店を巡れる
マップ形式のパンフレット(↑)となっていたのですが、高山さんには
こちらの制作にも多大なるご協力を頂きました。
それからこのマップへの掲載を承諾して下さったギャラリー様、店舗様はじめ
マップ制作に携わって下さった関係者の皆様もありがとうございました。
最後にマップ制作にあたっての仕事を一人でこなしたグループメンバーの
Yさん、本当にお疲れ様!!


さて、それで私の作品はというと概ね予想通りの反応といいますか…
1枚目の写真の通り生首ですので、いつにも増して好き嫌いは分かれましたね。
ただ、気に入ってくれた方にはすごく好評価を頂いたな~という印象です。
ちなみに「サロメ」というオペラや舞台になっているお話がモチーフです。
古代ユダヤ版 道成寺みたいな話ですが、思ったよりサロメ自体知らない人が
多くて解説がちょっと大変でした;(サロメも道成寺も詳しくはググって下さい)
自分の中では今までやったことない色々なことが試せた上に大体思った通りに
再現できたのでよかったです。
とりあえず日本画で男(死体だけど;)を描いたのが初っていう…

で、これだけじゃアレなんでと思って切り絵はメルヘンな可愛い系で。

眠り姫(左)と白雪姫(右)。
一応KISSがテーマなので、全てそれに繋がるモチーフを選びました。
眠り姫も白雪姫も呪いとか毒とか、解釈によっては結構なエログロ話だったり
してただの可愛くハッピーエンドではないので採用しました(笑)
こうして並べると一対って感じですけど、他の連作モノに比べると
特にそれほど連動感を意識したわけではありません。単品で全然OK。
例えるなら服や靴の色違いみたいな感じです。

今年の展示のスケジュールはこれにて終了。
また来年に向けて英気を養いつつ、ネタを考えつつ・・・
とりあえずハロウィンイラストは今年も決行予定です(爆)
そして年賀状・・・猿か・・・(遠い目)








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 (搬入風景より)

ついに4日から高校同窓生のグループ展、「KISSIN'」が納屋橋Komoreさん
にてスタートいたしました。
上の写真の左端に2枚セットっぽいのがチラっと写っているのは私の作品ですw
これは切り絵で、写真には写っていませんが会場入って右奥の黒い壁のスペースに
日本画が展示されています。どちらも額装が大変素敵に仕上がっております(爆)

いや、作品も素敵になるようにそれなりに頑張りましたよ。
とりあえず今回は今までありそうでなかった新しい試みが盛りだくさんの
作品たちですので、ぜひ多くの方に見ていただけたら嬉しいです。
作品は販売いたしておりますので気になった方はお気軽に会場スタッフまで
お声掛け下さいませ(笑)

それから、昨年の展示でご好評いただいたプチ切り絵も物販コーナーにて
復活販売いたしております。

↑赤い背景のバージョンが出現しました。
そして・・・

ハロウィン限定バージョンが正式にデビュー!!
メイン作品の制作が終わってから、溢れるハロウィン欲に取り憑かれたように
作った品々です。これを眺めていると我ながらウキウキが止まりませんッ。
…と、まあ私の趣味は置いといて、
これ以外にも他作家の作品や展示限定エコバッグなど物販も充実しております。

10日には納屋橋でイベントもありますので、気候の良いこの時期にぜひぜひ
遊びにいらしてください。

 [SAERA在廊日時]
・7日(水) 10:00〜16:00
・10日(土) 11:00〜17:00
・13日(火) 10:00〜16:00
・16日(金) 13:00〜19:00(14:00〜1時間ほど来客のため中座予定)
※ご連絡いただければ上記在廊日以外にも可能な限り在廊対応いたします。
 8・11・15は他用のため不可ですのでご了承くださいませ。

51antimony 8th Exhibition KISSIN’
10/4(日)~10/18(日)
高山額縁店2F 納屋橋komore
10:00~19:00 (日祝12:00~17:00)
愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目1-17
http://nayabashi-gakubuchi.jp/





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昨年12月~今年1月まで参加させていただいた京都の「凛ちゃんカレー」さん
でのグループ展示ですが、なんと完売御礼とのご報告を頂きました!!
私の作品だけでなく、今回参加された中で非売品を除く全ての作品が完売
とのことで。
これもひとえにお店のオーナー様、スタッフ様の多大なるご尽力のおかげ
です。本当に心より感謝いたしております。

会場に直接足を運ぶことができなかったので、どのような方が作品をお求めに
なったのか販売に立ち会えなかったのが心苦しいのですが、やはり京都の
中心地という立地柄、外国人観光客の方も多数いらっしゃっていたみたいです。

ただ、売買成立の際にはその場でお持ち帰り頂くことになるのでおそらく
会期後半には私の作品は会場になかった可能性が高いですね…
もしもお店に行かれて作品を見ることができなかった方がいらっしゃったら
申し訳ございません。。。

上の写真の3点を出品していたのですが、お店での雰囲気はこのような感じです。
ビビッドな黄色の壁にも負けないコントラストの強さが切り絵の強みですね(笑)
というか、いつも普通の白い壁だと強すぎて悪目立ち気味なのでこれくらい
パンチの効いた壁の方が個人的にはありがたいです。ベストマッチ♪

真ん中の作品はわりと昔の作品で初出の頃に解説とかもしてるのでもう
触れませんが(二面性の融合みたいなコンセプトでした。)
両脇の2枚は昨年10月の展示で作って、まだHPにも作品データ載せてないので(汗)
少しご紹介をします。

 
 ↑「4Elements [Aqva]」

 
 ↑「4Elements [Terra]」

昨年10月の展示のテーマが「四大元素」だったので、火・風・水・土のうちの
水と土のエレメントをモチーフにした作品です。
もちろん連作で火と風の作品もあるのですが、京都入りしたのは選抜メンバーの
この2枚だったのです。
いずれも「~パーティーを抜け出して~」という副題がついておりまして、
パーティーの人込みに疲れて抜け出した女性たちが火・風・水・土それぞれに
まつわるシーンの場所で一息ついていたところを同じく抜け出してきた男性に
見つかって…というイメージで制作しました。
非常にわかりにくいですが、設定上はこの画面の手前側に男性がいるというのが
ミソです。

ラインの綺麗なドレスを切り絵で描いてみたくて考えた作品です。
火ちゃんと風ちゃんはHPの作品一覧に載るのをお待ち下さいませ(苦笑)


そしてそして、昨日決まったばかりの話なんですが、4月に再び
凛ちゃんカレーさんにて展示が決定いたしました。
今度はなんと個展です!
詳細が詰まってきたらまたお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。




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日付の関係で一旦ハロウィンのイラストを先にUPしてしまいましたが、
その前に先日の三人展「The Four Elements」には沢山の方にお越しいただき、
さらには作品ご購入までしていただきまして誠にありがとうございました。
毎回ながら、会場でお会いできなかった皆様には大変申し訳ありませんでした。

そして今回の開催にご協力下さったgallery+cafe blankaスタッフ様、
共同展示会場の高山額縁店様、堀川ウォーターマジックフェスティバル関係者様、
旭美51antimonyの皆さんetc.関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

会場は2年前に日本画家の永谷優貴さんと二人展をした時と同じギャラリーですが、
今回はもう一人、立体作品の岩崎淳美さんが加わったことで平面作品だけの時より
メリハリのきいた力強い空間が出来上がったように感じます。

皆様の感想をまとめると、良くも悪くも濃い空間だったなと(笑)
(手前味噌ですが私は好きでした。)
 


作品についてはまた追々HPなどでご紹介する予定ですが、今回は全作品
切り絵ということで、しかも全て新作。
自分史上最大サイズと最小サイズの切り絵にも挑戦しまして、また新たな
展開を見出すことはできたように思います。

特に、最小サイズで作ったミニ切り絵がご好評をいただきまして。
WMFイベント日限定で会場で実演して5種類作ったのですが、
おかげさまで完売いたしました。
(完成直後にお買い上げいただいたので5種類揃った写真は撮れませんでした;)


今回の実演は切り絵を知る、または作品をお手元に置いていただく
きっかけになればと思っての試みだった(あと、オトナの事情で
会場で販売すると材料費しか出ない価格設定だった)ので、
あまり数をご用意していなかったのですが、予想以上の好感触だったので
今後発展させていけたらと目論んでおりますw

これは自分用ですが、調子に乗ってハロウィンバージョンも作ってみたり。


そんな感じでなんとかハロウィンまでには残務処理も片付けまして、
今まさに一人ハロウィン祭り開催中でございます♪
(次記事はハロウィン脳が炸裂したサエラさんの戯言を生温かく見守ってやって下さい)







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17日をもちまして、伏見地下街 夢画廊での「おばけ展」が
終了いたしました。

会場にお越し下さった皆様、応援して下さった皆様、関係者の皆様に
篤く御礼申し上げます。

今回は愛知トリエンナーレ期間とお盆休み期間が重なったので
夢画廊さんも大盛況だったようですね。

私はお盆も平常運転だったので結局期間中1回しか会場に顔を出せなくて、
しかも私が行った日は現オーナーさんがお留守だったので展示全体や
自分の作品の反響などはまだよくわかっていないのですが;
(おまけにバタバタしてて搬出も無断欠席する始末だった。ごめんなさい)

私がお邪魔した時は先代オーナーさんがピンチヒッターでお店番をして
いらしたのですが、トリエンナーレとのバッティングをアピールしては
いるものの実は根本的に全く逆タイプの絵を扱っていて客層が違うため、
効果のほどはいかに…なんてお話もされていましたけどどうだったんでしょ。

兎にも角にも、私が会場の作品を見た印象は日本おばけも西洋おばけも
あって、コミカルなもの、リアルなもの、一見ポップだけどダークなもの
とバラエティに富んでいながらバランス良く配列されていて、個性を出し
つつも統一感のある素敵な空間だったなーという感じでした。

ちなみに私の作品は「牡丹燈籠」でした。
原作では着物の柄が違ったり、侍女がいたり、燈籠のデザインも違ったり
していますが、諸々の事情でスルーします(笑)
牡丹燈籠のあらすじも検索すれば山のように出てきますので省きますが、
めちゃくちゃ乱暴に言うとストーカー霊みたいな感じです(爆)
んで、幽霊とわかっててもこんな美人(主人公目線)が来たら迎え入れちゃうよ…
というのを目指して描きましたw

元々両想いではあったものの、思いを遂げられずに死んでしまった後
その思いを遂げたいがために出てくる幽霊で、恨みとかは無いタイプ
の霊なので表情は穏やかめです。(結果的にはあの世へ連れてっちゃいますが)

上流武家の娘の装いが描けたので、満足です。

今回時間がなくて額装できなかったので、いずれ額装して他の機会にも
出してみたいなと思いました。







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web関係の更新が遅くなってしまいましたが、
21日まで開催されておりました夢画廊での展示が無事終了しました。
今回もご来場下さった皆様、応援して下さった皆様、関係者の皆様に
心より御礼申し上げます。

今回は漫画作品というイレギュラー(笑)な展示だったので精神的には
ある意味楽に描くことができたんですが、漫画としてはいかに原稿の状態で
「見せる」作品に仕上げるかというところで悩みましたね。
しかも1ページで。

おそらく、1枚絵とストーリー性の融合した作品を作るのが今展示の
主軸だと思ったので他の作家さんはそういうの持ってくるかな、と予想して
自分はあえて「マンガ」色を強くしようと思い、コマ割りなど描き方としては
正統派な漫画原稿の様式にしましたが、カラーにして一応絵描きっぽさも
アピールした感じです(笑)

が、蓋を開けてみたら他の作家さんの方がガッツリ漫画原稿な作品の人が
多かったという…
結局完全カラーの作品は自分だけでした。まあいいけどね、目立てるし(爆)

 

テイストはコミック岩倉アパートに執筆している作風のまんまです。
元々クセの強い作風なのでお客さんの好き嫌いがハッキリ分かれるのは
自分でも予想ついていましたが、本当に賛否両論だったそうでw
でも逆にギャラリーのオーナーさんと「この規模のスペースで期間もそれほど長い
展示じゃないのに賛否が巻き起こるのはすごいねぇ~」なんて話してました。

私は常々、無反応が一番嫌だと思っているので良くも悪くもとりあえず人の心に
何かが響いたというのは嬉しいことです。(そりゃあ、できれば良い方が多いに
越したことはありませんが;)
あ、ちなみに絵柄というか、造作についての評価は好みの問題なので
あんまり気にしません。

と、そんな感じでしたが実はこの作品の主人公は8月発売予定の
コミック岩倉アパート4巻でもまた登場しますので、今回の作品を気に入った方が
いらしたらそちらもぜひチェックしてみて下さいw
というか、只今その原稿執筆の真っ最中です。
カラー版とはテイストの違うちょっと意外な結末になっております。









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8日より始まります【漫画deアート展】の作品搬入が無事完了しました。
遅筆な私は5月のゴールデンウィーク休日を全てこれの制作に費やしておりました;
まあ、大体いつもGWは遊びに行くより家で何かしらの作業をしていることの方が
多いので例年とそう変わらないですけどね。仕事以外でも遊びの絵を描いたり。

今回のギャラリーでもいつものように作品ファイルと名刺カードを置かせて頂き
ますが、HPリニューアルに伴い名刺をまたちょっとデザイン変更しました。
裏面の情報は変わってないですが、スマホの普及に合わせてQRコードを復活しました。
ちょっと昔にもQRコード載せてた時期があるんですが、ガラケーの時代はほとんど
活用されてなかったので廃止したんですけど、なんかスマホになったらまた俄かに
復活の兆しを感じたので。

作品ファイルの方は前回から全く手を加えてません。(展示自体してないので)
表紙とかの微妙なデザイン変更はしたかったんですけど時間がありませんでした。
まあ、今回は漫画というイレギュラーな作品展示なので、いきなり今回の作品から見た
お客様に「普段はこういうの描いてます~」と話のタネにでもなれば…程度のものです。

ちなみに今回の作品は8月発売のコミック岩倉アパート4巻と勝手に連動しております。
それぞれ単体で見てももちろんひとつのストーリーに仕上がっていますが、
岩倉コミックと併せてお読み頂くと「そういうことだったのか!」となる仕組み(笑)
今回の作品を見て気になった方はぜひコミック岩倉アパート4巻もお買い求め下さいww

さて、そんな【漫画deアート展】を開催する夢画廊さんですが、馴染みのない方には
少々場所が分かりにくいので後ほど別記事にて詳細な行き方をご説明いたします。
行き方さえわかれば駅構内直結なので風雨に当たることもありませんしとっても便利
なのでぜひ沢山の方にお越し頂けたら嬉しいです。
サエラの生マンガ原稿は激レアですぜ(爆)





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 cd5e1c3d.jpeg

10月19日をもちましてSelect Exhibition vol.4 終了いたしました。

今回もご来場下さった皆様、応援して下さった皆様どうもありがとうございました。
また、今回このような形で展示させて頂いたgallery+cafe blankaさんに心より感謝
いたします。


常駐不要の条件に甘えて殆ど在廊しなかったので、ご招待しておきながらお会い
できなかった方々や、いつものことながら接客が重なってゆっくりお話できなかった
方には本当に申し訳なく思います。ごめんなさい。
土日は顔を出すつもりでいたのですが、ちょっと体調が・・・って言うと必要以上に
心配されてしまうのでハッキリ言いますが、生理中でキツくてね(爆)
行けなかった次第です;ちなみにいつもブログとかで体調不良・・・て言ってるのは
大抵このテの理由ですので、病気とは違いますのでご心配なく(-_-;) 女子って不便~



さて、脱線してしまいましたがここで今回の作品のお話を。
 81c9e8fb.jpeg
「ARIA #1」 「ARIA #2」というタイトルでニ枚の絵を描かせて頂きました。
これはオペラ『蝶々夫人』が題材になっています。
簡単なあらすじとしては、明治初期の長崎にて没落士族の娘で芸者見習い(半玉)の
蝶々さんがアメリカ海軍兵・ピンカートンに見染められるのですが、実はただの現地妻
としてだったのを蝶々さんは真剣な結婚だと思い込んでいて、夫が本国へ帰った後も
二人の間にできた子供と共に健気に待ち続け・・・といったようなお話です。


で、そもそもなぜオペラを題材にしたかというと、展示のお話を頂いた時に
「会場で琴の演奏会があるので音楽に絡めた作品だといいですね」的な話題になって。
いろいろなモチーフを考えた末に蝶々夫人に行き着きました。
音楽(オペラ)に明治・蝶・悲恋というサエラと言えば!なキーワードが揃っていたので(笑)

そんなわけで「ARIA #1」↑は結婚が決まって幸せいっぱいで舞い上がっている
半玉姿の蝶々さん。(京都の舞妓さんとは微妙に違うんだぜぃ)

そして、「ARIA #2」↓は終幕直前の蝶々さん(奥様ver.)というビフォーアフターなんですが、
一応顔は同一人物のつもりで描いたんですが、髪型や着付け方を変えたら別人・・・?
と、このへんはまだまだ修行が足りんせいでしょうか;

 8e328d88.jpeg
しかし日本髪や着付けは年齢や身分で決まったお約束があるので。
こういった文化・風習は何でも自由になり過ぎた現代人から見たら、堅苦しい一方で
どこか新鮮に感じられはしないでしょうかね・・・私は面白いと思いますけど。

ええ~と、で、この終幕の蝶々夫人なんですが、これ最後は自分が現地妻だったことに
気付いて、将来のことを考えた末に子供をアメリカの本妻に引き取ってもらうことになって
一人残った自分は父の形見の短刀で自害する
・・・というオチなんですよ。
なので、いざ自害せん・・というところ。
あからさまに嘆き悲しむ表情にはしたくなかったのでこんな顔になってますが。

以上が一応の作品解説になります。
でも見た人が違うストーリーやシーンを想像したならばそれでOKです。

あ、ちなみに今回蝶の切り絵部分は完全に装飾要素で作品というよりは額装の一部
といった方が近い位置付けなんですけど、明治時代の万博に出展された工芸品とか
の和洋折衷なデザインを意識してあります。

それから、本物のオペラの蝶々夫人はいかにも外人の間違った日本のイメージ全開
なので実はあんまり好きじゃない(苦笑)




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51antimony (旭丘高校美術科51期生) vol.5 Love Letter
無事終了いたしました。
今回もご来場下さった皆様、応援して下さった皆様、関係者の皆様に
心より御礼申し上げます。

今回は搬入日と搬出日にピンポイントで体調不良に陥る(両方別の症状で)
というアクシデントでメンバーにも多大なるご迷惑をお掛けしてしまいました;
一応そこに至るまでにいろいろ頑張っていたんですが、言い訳にもなりませんわな。

でもまあ、作品自体と展示自体は滞りなく、納得のいく状態に仕上げられたと思います。


 huguruma.jpg

今回はこんな日本画でした。(写真は一部分)

「文車妖妃」という、捨てられた恋文の怨念から生まれた妖怪をモチーフにしていますが、
この絵の妖怪っぽさの尺度は見る人によって本当に様々でした。
私としては、妖怪度65%程度のつもりで描きました。

というのも、別に鳥山石燕とか水木しげるのような妖怪画を目指しているわけでは
ないので・・・あくまで美人画の範疇で・・・というか、家に飾りたいかどうかが基準ライン。
怨念は伝わっても「コレ普通の家庭の床の間とかにあったらど~なんだろ・・・」という絵は
基本描きません。

あと、私の解釈では「読みもせずに捨てられた恋文の怨念」なので、裏を返せばまだ
ギリギリ望みが潰えてはいないし、恋心を綴った文自体には本来それほどネガティブな
感情は入ってないはずなんです。
だから怨念というよりは、初期段階のストーカーに近いというか(笑)
「想いを伝えたい」という想いの暴走といった感じの解釈ですね。なので人外度は低め。

逆に「あれは人間の顔してないですもんね!妖怪ですよね!」と言われると
少し複雑な気分・・・

つーかぶっちゃけ、今回自分の中で一番描きたかったテーマは怨念よりも何よりも
十二単リベンジだったので、それはできたと自負しているので満足です(爆)

なんだかんだで前回の切り絵の北条政子から平安人が続いているので、しばらく
平安テーマはやらないと思います。

とりあえず今後の活動はまだ未定なので、少し休養してコミックイラストぐらいから
再始動したいなあ~と思っていますw






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2012年第一弾となった展覧会『花盗人展』ですが、今回もなんとか無事に会期を
全うすることができました。
ご来場頂いた皆様、展示関係者の皆様に篤く御礼申し上げます。



今回はもう、制作期間中に二度も風邪で寝込むわ、搬入日を一日遅く間違えるわで
本当にテンパりまくりでした。実は。
一緒に展示した永谷さんには迷惑をかけっぱなしでした;
自分で言うのはなんですけど、通常は搬入時は用意するもの全て用意して
作品もフックや紐を付けて壁に掛けるだけ!という完璧な状態(←それが当たり前です;)
で臨んでいるのですが今回全然間に合わんかった・・・

というか、ぶっちゃけ下書き状態から20時間以内で仕上げる羽目になった絵があった。
・・・ので、搬入の2、3時間前まで絵を描いてました。
搬入日を間違えてた(火曜日が初日で、前日の月曜搬入だと思ってたら日曜搬入だった)
のに気付いたのが本当の搬入日の前日(土曜日)だったんです。しかも深夜。
まあ、月曜日搬入だったとしても1日半しか無いわけなので元々無謀な制作スケジュール
だったのですけど(トータル一週間ぐらいで仕上げる予定だった。)
だいたい搬入前日まで制作期間にカウントするなよって話ですけど。

人間、本気でやばいと本当に顔面蒼白になるんですね。

寝るのはもちろんのこと、食事をするのもトイレに行くのも忘れてひたすら描きました。
元々時間がないのを見越して色数の少ないモチーフにしたのと、平面ベタ塗りの
塗り絵画法だったのが救いでした。
淡く何色も使って陰影をつけるような描き方だったら絶対間に合わなかった・・・
とはいえ細かい描き込みは間に合わなかったので未完といえば未完です;

そういえば高校の卒展の制作の時もこんな感じでした。
しかもその頃は技術が全く伴ってないからどこから手を付けたら誤魔化せるなんとかなる
かもわからない。ひたすらテンパり、焦る分だけ失敗する。
おまけにここぞという時の集中力もまだ出しきれなかったですね。
一応当時の自分なりには最低限のところまでは描いて提出したのですが、
その時もみんなが絵を運び出してる時まで描いてた。

極限状態になった時に発揮できる能力は確実に成長しているんですが、
そもそも極限状態に追い込まれるという点では全く成長していない気もします(-_-;)
(実は占展の時も搬入数時間前まで制作してたしな;)

ごめんなさい。次からはちゃんと余裕をもって制作します。
ってゆーか、余裕を持った展示スケジュールを組みます。
(2011年後半~ほぼ一ヶ月おきに展示してる)

でも去年組んだスケジュールなので、次はまた二ヵ月後に展示があるよ。
それはまた追々告知させていただきます。
次はまた切り絵に戻ります~☆





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プロフィール
[Name]
SAERA / サエラ
[自己紹介]
名古屋在住の絵描き。
切り絵と日本画を中心に
夜な夜な制作中。

[Web site]

お知らせ

旭美51期生グループ展
「一を聞いて九を知る」
2022年10月17日~30 日
@納屋橋Komore
この展示は終了しました。
ありがとうございました。
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